HOME相撲漫画@(岡本一平作)
 取的時代(力士の生活スケッチ)@飯貰い
協会から、炊き出しの飯と、沢庵と唐辛子味噌とを貰い、
背負って帰る途で、烏にからかい、時間遅れて、関取にどやされる。

 取的時代(力士の生活スケッチ)A見学
少し早めに、土俵溜へ運ぶ関取の座布団を担ぐぎ出し、
花道で待ち乍ら人の頭の上から、先輩諸君の相撲振りを見学。

 取的時代(力士の生活スケッチ)B役得
ご贔屓の旦那を桟敷へ送り、下駄を受け取り一禮して、
立ち帰ろうとする刹那、旦那が「おい團子山一寸待て」と来る。
モジモジしていると、掌へ紙包み、テへテへ堪えられぬ。

 取的時代(力士の生活スケッチ)C煽ぎ役
土俵から上がり、手水をつかった関取は、
熱がってゆで芋のように、湯気を立ててる。
廣い背中の、お灸を目がけて大団扇で煽ぐ。これも一役。

 取的時代(力士の生活スケッチ)D水をつけさせて貰う
強そうな関取の口へ、
杯を持って行き、
水を半分飲んで貰い、
残った半分は自分が飲む。
関取にあやかる様にとの縁起。

 取的時代(力士の生活スケッチ)E汗こき
汗こきで、関取の腹をこき乍ら
「早ようこないな太い腹に、
なりたいもんやなァ。」

 取的時代(力士の生活スケッチ)F幼稚園
関取に両腕を掴まえられ、
後じさりに歩く関取の足について
足の運びの稽古をして貰う。
称して幼稚園。

 取的時代(力士の生活スケッチ)G稽古
関取の右肩へ頭を、
両脇へ手をあてがい押す稽古。
力尽きへたばると、兄弟子が来て
「この野郎、モ一丁行け行け」と弓の折れで脅かす。

 取的時代(力士の生活スケッチ)H独稽古
関取が忙しくて、稽古がつけて貰えぬ時は、柱に向かい頭を打ち付け、
額を固めると同時に、手と足を運ぶ稽古。掛け声「よいしょよいしょ。」

 取的時代(力士の生活スケッチ)I三助
稽古が仕舞うと、関取のお湯のお伴。
嘘じゃないきんたまの脂まで流す。

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